細胞診検査の流れ

細胞診検査課では処理能力の高い大型の機器や最新鋭の機器を導入し、安定的なサービスの提供に努めております。スクリーニングは、細胞診検査士を常時10 名以上配備し、迅速な検査結果の提供が可能な体制を整備しております。病理学的検査の専門検査センターとして、婦人科細胞の判定においていち早くベセスダシステムを導入。また、液状処理細胞診(LBC)を応用した最新の知見や手法、最新鋭の機器を取り入れております。

検体受領・確認

検査室に搬入された検体と依頼書の照合を行います。患者氏名・提出材料・臨床所見などの確認を行います。

受付・確認

患者属性情報や依頼内容の確認を行います。また前回履歴の有無や病理組織検査の重複依頼などの確認も行います。

前処理

正確な診断をするために、提出材料の性状に応じた適切な前処理(遠心分離等)を行います。

塗抹

スライドガラスに検体を塗抹します。

固定

アルコールを用いた湿固定と冷風による乾燥固定があります。

パパニコロウ染色

細胞診の一般的なパパニコロウ染色には大型自動染色機を用います。

追加染色

主に血液細胞や非上皮性細胞の場合ギムザ染色を用います。検査依頼に応じて各種染色を実施します。

封入

染色後は封入剤を用いてカバーグラスで覆い固定させて標本が完成します。

検鏡

細胞検査士が顕微鏡で観察・判定を行います。

精度管理

細胞検査士が判定を行い擬陽性以上の標本や判定困難な標本を確認します。
また精度管理の一環として、陰性標本の10%ダブルチェックやブラインドチェックを行います。

細胞診専門医

細胞診専門医によって最終診断を行います。

結果入力・チェック

報告書の内容はダブルチェックを行い、お客様へ返却いたします。

液状処理細胞診 Liquid-Based Cytology(LBC)